2017年5月19日金曜日

線路内へ飛び降り多発

『線路に飛び降り逃げた痴漢 列車遅延の損害賠償どうなる?』

痴漢の“容疑者”が線路に飛び降りて逃走する事件が都内で相次いだ。


「あなた、触ったでしょう!」

 3月14日朝、JR埼京線の電車内で20代女性から痴漢行為を問い詰められた中年男が、降りた池袋駅ホームで女性の肩を突き飛ばし、線路に飛び降りて逃走。この騒動で埼京線などが一時運転を見合わせ、約3万2000人に影響が出た。

 同29日夜にも、これまた埼京線の電車内で30代女性から「痴漢!」と手をつかまれた男が、赤羽駅ホーム先端の柵を乗り越え、線路に飛び降りて逃走。約3万9000人に影響が出た。

 なぜ埼京線ばかりという疑問はさておき、ネット上には「痴漢は逃げるが勝ち」なんて不埒な輩もいる。が、鉄道営業法違反容疑で書類送検されたタレントの松本伊代ら(3月21日に起訴猶予処分)の例もある。痴漢はむろん、線路内に無許可で立ち入るのも犯罪だ。そのうえ、逃げたせいで重大な列車事故を引き起こす危険性だってある。そうなったら、損害賠償はどうなるのか?

2007年、当時91歳の認知症の男性が、妻が目を離した隙に徘徊し、電車にはねられて死亡する事故があった。

「JR東海は、遺族に遅延損害金など720万円の賠償を請求。一審では全額賠償、二審では妻の監督義務だけを認めて360万円の賠償を命じられましたが、最高裁は16年3月、遺族に賠償責任はないとして請求を棄却した。ただこれは、当事者の男性が認知症で、責任能力がなかったこともあります。当事者が痴漢容疑で逃走しただけで、責任能力アリとなれば、全額賠償を命じられる可能性もある」(司法ジャーナリスト)

 JR東日本によると、列車の運休や、30分以上の遅延を生じる「輸送障害」は、15年度に管内で1409件起きている。そのうち、飛び込み自殺や線路内の立ち入りなど「部外原因」によるものが746件だ。

「部外原因の輸送障害は例年600~750件ほど起きています。線路内の立ち入りによる損害賠償請求は、基本的な考え方として、まずは事実関係を確認し、原因を明らかにする。遅延を生じさせた人の責任を特定したうえで判断することになります。責任を特定するのが難しいのは確かですが、ただ、原則的には請求することを前提としている。あくまでケース・バイ・ケースで、具体的な内容は申し上げられませんが、実際に訴訟は起こしています」(JR東日本広報担当者)

 痴漢本人は自業自得だろうが、その代償が数百万円なんてことになったら、家族は悲惨だ。

                                          日刊ゲンダイより抜粋


電車を止めるということがどれだけの人に迷惑をかけるのか考えなくてはいけないですね。

私が免許を取ったころ、岐阜で、路面電車が走っていました。電車と接触事故を起こすと多額の賠償金が発生すると言われなるべく線路には近寄らないように運転していました。

自分から線路に飛び込むなんて、考えただけで恐ろしくなります。

本人はもちろん、家族にも多大な迷惑をかけることとなります。

線路内への立ち入りは絶対にやめましょう。

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